高等学校の種類としくみ

 

高校は、いろんな種類があります。

以下のようにまとめてみました。

 

1、設立母体の違い(公立、私立)

 

2、課程の違い(通学の仕方)

 

3、科の違い(学ぶ内容)

 

4、学年制と単位制

 


1、設立母体の違い・・・公立(県立・市立)か、私立か



2、課程の違い・・・どんな日程でどんな時間帯に通学するか。

 

◎全日制

1日6~7時間授業。週5日通学。

 

◎定時制(昼間)

1日4時間授業。9~13時、11時~15時など。週5日通学。4年で卒業。

校内で併修科目を履修して、3年卒業を目指すこともできる。

行事や部活動もあり、全日制の高校と変わらないような学生生活を送ることができる。

 

◎定時制(夜間)

1日4時間授業。17~21時など。週5日通学。4年で卒業。

3年卒業を目指すなら、連携校(通信)を併修。

 

◎通信制(狭域)

週1~5日通学+レポート課題

3年または4年間で卒業。

通学定期券が使える場合と、半額の回数券が使える場合がある。

 

◎通信制(広域)

年4~6日の本校スクーリング+レポート課題

3年間で卒業可能。しくみは様々。

本校とは別のキャンパスへ通うことで、レポート作成を含む授業を受けられることが多い。

通学は、連携しているサポート校・提携校(学校法人ではなく塾と同じ)となる。
通学定期券が使えるかどうかなど、場合によって替わるので、詳しくは問い合わせを。

 

*サポート校・提携校とは

 

・通信制高校では、スクーリング、レポート添削、テスト、単位確定、卒業認定。

・サポート校や連携校では、レポート作成指導、学習指導、その他のサポート。

と、役割分担し、確実に卒業できるようにする仕組みがある。どの程度のサポートが受けられるかは、サポート校・連携校によってかなり異なる。見学してみることがお勧め。

 


3、科の違い・・・どんな内容を学ぶか

 

◎高校普通科 

高校卒業に必要な必修科目+選択科目

主要5教科中心。

 

◎高校職業科

高校卒業に必要な必修科目+専門科目

機械科、電気科、商業科、農業科、家政科など。

 

◎専修学校高等課程

高校卒業に必要な必修科目(通信制)+専門科目

授業の3分の2は専門科目

県から『技能連携校』の認定を受けていると、連携している通信制高校に同時入学することができ、高校卒業資格も取得可能。2校に在籍するので、卒業証書は2枚。

 


4、学年制と単位制

 

◎学年制は、その学年で修了すべき単位を1つでも落とすと留年になる。

 

◎単位制は、卒業までに必要な科目の単位を全てとれば卒業できる。そのため、学年をまたいで科目を履修したり、一度落とした科目を取り直したりできる。ただ、複数の科目を落とすと、卒業まで4年以上かかる。仕組みは学校によって異なる。

(最低卒業条件の例:通算3年以上在籍、必修科目含め74単位以上取得、行事に必要時間以上出席など。学校によってこれより多い条件を設定することもある)

 

*学年制と単位制を併用している学校もある。

進級に必要な単位数が足りなければ、留年になる場合もあるが、一度認定された単位は、留年しても退学してもなくならない。

 


各種高等学校の一覧(青字は単位制)

  公立 私立
 全日制課程 週5日通学(1日6時間)  週5日通学(1日6時間)
昼間定時制課程 週5日通学(1日4~6時間)
4年間で卒業だが、校内併修で3年卒業も可能。
愛知県内は以下の5校。
刈谷東・名古屋市立中央・城北つばさ・起工業・豊橋市立豊橋

週5日通学(1日4~6時間)

愛知県内では、黎明高校の衛生看護科のみ。

夜間定時制課程

毎日通学(1日4時間・給食あり)

4年間で卒業。通信制併修で3年卒業も可能。

三河地方では、

安城・刈谷東・一色・碧南・豊田西・豊田工業・岡崎・岡崎工業・蒲郡・豊橋工業・豊橋市立豊橋

 

愛知県内にはなし

通信制課程(狭域)

毎週授業があるため、通学区域が限られる

週1日通学(主に日曜)+レポート課題

4年間で卒業。週2回通学を追加して、3年間で卒業も可能。

愛知県内では、刈谷東・旭稜のみ。

週1~5日通学+レポート課題

4年間で卒業。3年間で卒業も可能。学校によって仕組みは異なる。
愛知県内では、菊華・愛産大工業・愛産大三河など

通信制課程(広域)

全国から入学できる(海外からでもOK)

なし

多数あり

「○○学院」などはサポート校の名称。

「○○高校」「学習センター

」は学校の施設。「キャンパス」はサポート校の場合と学校施設の場合がある。

専修学校高等課程

なし

週5日通学。
3年間で卒業。
「専門学校」「専修学校」「○○学園」など、名称がいろいろある。

『技能連携校』の指定を受けていれば、連携先の通信制高校の高卒資格がとれる。